驚異の末脚。アーモンドアイが桜花賞レコードで完勝!(第78回桜花賞)

 4月8日、阪神競馬場で行われた第78回桜花賞(GⅠ)は、当協会会員、有限会社シルクレーシングのアーモンドアイ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎、C.ルメール騎手)が後方2番手から直線豪快に追い込み、GⅠ初制覇を飾りました。勝ちタイムは1分33秒1の桜花賞レコード。2歳未勝利、シンザン記念に続いて3連勝、通算成績は4戦3勝になります。
2歳牝馬チャンピオン・ラッキーライラックを並ぶ間もなく差し切ったアーモンドアイ
2歳牝馬チャンピオン・ラッキーライラックを並ぶ間もなく差し切ったアーモンドアイ
〈優勝馬プロフィール〉
アーモンドアイ(牝3歳)
馬 主:有限会社シルクレーシング
調教師:国枝栄(美浦)
騎 手:C.ルメール
生産者:ノーザンファーム(安平町)
父・ロードカナロア 母・フサイチパンドラ
JRA成績:4戦3勝
JRA獲得賞金:1億7,595万8,000円

〈レーストピックス〉
・アーモンドアイの母フサイチパンドラは2006年エリザベス女王杯を制しており、母子でのJRAGⅠ制覇を達成。なお、母フサイチパンドラも桜花賞に出走しており(14着)、母の雪辱を果たすかたちとなった。
・シンザン記念勝ち馬の勝利は2012年ジェンティルドンナ以来、6年ぶり2回目。シンザン記念から直行で桜花賞を制したのはアーモンドアイが史上初となり、前走から桜花賞勝利までの間隔89日間は、これまでの2011年マルセリーナの記録(中63日・エルフィンS1着)を上回った。
・有限会社シルクレーシングはJRAGⅠ初勝利(有限会社シルク名義は含まない)。これまでは2015年ジャパンC2着(ラストインパクト)が最高着順。JRA重賞は毎日杯(ブラストワンピース)、ダービー卿CT(ヒーズインラブ)に続く3週連続の勝利で、本年6勝目。
・国枝栄調教師は2014年朝日杯FS(ダノンプラチナ)以来、4年ぶり通算12回目のJRAGⅠ制覇。桜花賞は2010年アパパネ以来、8年ぶり2勝目。JRA重賞は共同通信杯(オウケンムーン)に続く本年3勝目。
・C.ルメール騎手は2017年秋華賞(ディアドラ)以来、通算15回目のJRAGⅠ制覇。桜花賞は初勝利。JRA重賞はスプリングS(ステルヴィオ)に続く本年3勝目。
・C.ルメール騎手はJRA牝馬限定GⅠ完全制覇を達成した(武豊騎手、蛯名正義騎手に続き史上3人目。桜花賞・2018年アーモンドアイ、オークス・2017年ソウルスターリング、秋華賞・2017年ディアドラ、ヴィクトリアマイル・2017年アドマイヤリード、エリザベス女王杯・2008年リトルアマポーラ、阪神JF・2015年メジャーエンブレム、2016年ソウルスターリング)。
・ロードカナロア産駒は本年の3歳世代が初年度産駒になるが、JRAGⅠは初勝利。これまでは2017年朝日杯FS(ステルヴィオ)の2着が最高着順。JRA重賞はスプリングS(ステルヴィオ)に続く本年3勝目。初年度産駒が桜花賞を制したのは、2011年ディープインパクト(マルセリーナ)以来7年ぶり4回目。
・生産牧場のノーザンファームは先週の大阪杯(スワーヴリチャード)に続くJRAGⅠ勝利で、本年2勝目、通算111勝目。桜花賞は2014年ハープスター以来、4年ぶり6勝目。JRA重賞はチューリップ賞(ラッキーライラック)以降6週連続勝利で、本年16勝目。