ケイアイノーテックが接戦を制し、3歳短距離馬の頂点に(第23回NHKマイルC)

 5月6日、東京競馬場で行われた第23回NHKマイルカップ(GⅠ)は、当協会会員、亀田和弘氏のケイアイノーテック(牡3歳、栗東・平田修厩舎、藤岡佑介騎手)が後方2番手から大外を回って鮮やかに差し切りました。勝ちタイムは1分32秒8。通算成績は7戦3勝、重賞初制覇がGⅠレースになりました。
先に抜け出したギベオンを、ゴール直前、クビ差交わしたケイアイノーテック
先に抜け出したギベオンを、ゴール直前、クビ差交わしたケイアイノーテック
〈優勝馬プロフィール〉
ケイアイノーテック(牡3歳)
馬 主:亀田和弘氏
調教師:平田修(栗東)
騎 手:藤岡佑介
生産者:隆栄牧場(新冠町)
父・ディープインパクト 母・ケイアイガーベラ
JRA成績:7戦3勝
JRA獲得賞金:1億6,997万8,000円

〈レーストピックス〉
・ケイアイノーテックはJRAGⅠ2回目の出走で初勝利。前回の成績は朝日杯FSの4着。JRA重賞は4回目の挑戦で初勝利。これまでの最高着順はニュージーランドTの2着。
・亀田和弘氏はJRAGⅠ13回目の挑戦で初勝利(株式会社啓愛義肢材料販売所名義を含む)。これまでの最高着順は2015年ヴィクトリアマイル(ケイアイエレガント)の2着。JRA重賞は2015年京都牝馬S(ケイアイエレガント)以来の勝利。
・平田修調教師は2017年チャンピオンズC(ゴールドドリーム)以来のJRAGⅠ勝利で通算4勝目。NHKマイルCは2012年(カレンブラックヒル)以来、6年ぶりの勝利で通算2勝目。JRA重賞は2017年チャンピオンズC(ゴールドドリーム)以来の勝利。
・藤岡佑介騎手はJRAGⅠ86回目の挑戦で初勝利。JRA重賞は京都新聞杯(ステイフーリッシュ)に続く2日連続の勝利で、本年4勝目。
・藤岡佑介騎手(兄)、藤岡康太騎手(弟)は兄弟揃ってNHKマイルCでGⅠ初制覇を達成した(兄・2018年ケイアイノーテック、弟・2009年ジョーカプチーノ)。ちなみに武豊騎手(1997、2001、2006年)、武幸四郎元騎手(2003年)も兄弟揃ってNHKマイルCを制している。
・隆栄牧場はグレード制を導入した1984年以降、JRAGⅠ5回目の挑戦で初勝利。これまでの最高着順は2017年朝日杯FS(ケイアイノーテック)の4着。JRA重賞は2011年カペラS(ケイアイガーベラ)以来の勝利。なお、1974年に桜花賞をタカエノカオリで制している。
・ディープインパクト産駒は2017年朝日杯FS(ダノンプレミアム)以来のJRAGⅠ勝利で通算41勝目。NHKマイルCは2014年(ミッキーアイル)以来の勝利で通算2勝目。JRA重賞はフローラS(サトノワルキューレ)に続く勝利で本年8勝目。
・2着のギベオンもディープインパクト産駒で、ディープインパクト産駒がJRAGⅠを1、2着したのは2016年日本ダービー(1着マカヒキ、2着サトノダイヤモンド)以来、11度目。