プリモシーンが鋭い末脚を披露。3歳牝馬の関屋記念制覇は31年ぶり(第53回関屋記念)

 8月12日、新潟競馬場で行われた第53回関屋記念(GⅢ)は、当協会会員、有限会社シルクレーシングのプリモシーン(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎、北村宏司騎手)が9番手から差し切りました。良馬場の勝ちタイム1分31秒6。通算成績は6戦3勝、JRA重賞はフェアリーSに続き本年2勝目(通算2勝目)になります。
プリモシーンが鮮やかに差し切り、ワントゥワンの追撃を振り切った
プリモシーンが鮮やかに差し切り、ワントゥワンの追撃を振り切った
〈優勝馬プロフィール〉
プリモシーン(牝3歳)
馬 主:(有)シルクレーシング
調教師:木村哲也(美浦)
騎 手:北村宏司
生産者:ノーザンファーム(安平町)
父・ディープインパクト 母・モシーン
JRA成績:6戦3勝
JRA獲得賞金:9,339万9,000円

〈レーストピックス〉
・有限会社シルクレーシングは鳴尾記念(ストロングタイタン)に続くJRA重賞勝利で、本年9勝目。関屋記念は初勝利。
・木村哲也調教師はスプリングS(ステルヴィオ)に続くJRA重賞勝利で、本年3勝目。関屋記念は初勝利。
・北村宏司騎手はオーシャンS(キングハート)に続くJRA重賞勝利で、本年3勝目。関屋記念は2000年(ダイワテキサス)、2010年(レッツゴーキリシマ)、2013年(レッドスパーダ)以来、5年ぶり4勝目。関屋記念4勝は菅原泰夫元騎手(1971、1978、1980、1982年)に並ぶ最多タイ。
・ディープインパクト産駒は中京記念(グレーターロンドン)に続くJRA重賞勝利で、本年15勝目。関屋記念は2012年(ドナウブルー)以来、6年ぶりの勝利で、通算2勝目。
・3歳馬による関屋記念勝利は1996年(エイシンガイモン)以来22年ぶり6頭目、3歳牝馬による勝利は1987年(クールハート)以来31年ぶり3頭目。
・1着プリモシーン、2着ワントゥワン、3着エイシンティンクルはディープインパクト産駒だが、同一種牡馬産駒がJRA重賞で1~3着を独占したのは、アドマイヤムーン産駒の2018年シルクロードS(1着ファインニードル、2着セイウンコウセイ、3着フミノムーン)以来のこと。ディープインパクト産駒がJRA重賞で1~3着を独占したのは、2017年毎日王冠(1着リアルスティール、2着サトノアラジン、3着グレーターロンドン)以来のことで、通算15回目。
・関屋記念で牝馬が1~3着を独占したのは、1991年(1着ニフティニース、2着ビーバップ、3着プリティハット)以来27年ぶり5回目。牡・牝混合のJRA重賞レースで牝馬が1~3着を独占したのは、2017年オーシャンS(1着メラグラーナ、2着ナックビーナス、3着クリスマス)以来のこと。
・2012年にスタートしたサマーマイルシリーズは2018年で7回目を迎えるが、関屋記念の優勝馬はクラレント(2014年)、レッドアリオン(2015年)の2頭が同シリーズを制している。